今はフードデリバリーなどをやりながら細々と生き残っていますが、以前は飲食業をやっていました。ホールスタッフだけではなくて料理もバリバリ作っていました。
レストランや居酒屋での職場が多かったのです。ホテルやレストランは私が思うくらいの普通の職場が多かったですが、居酒屋は地獄のようなところが多かったです。
レストランも居酒屋もどちらも飲食業で競合が多く差別化しないと利益を確保するのが難しい業態です。街中を歩くとそこらへんにありますからね。
アルバイトなんかで居酒屋を選ぶ学生さんも多いかと思いますが、私のところはブラックでそこで働いてくれていたアルバイトさんもかなりキツかったと思います。
そんな大切な時間を無駄にしない為にもそういった会社を事前にわかるように、もう働いているのなら辞めるか辞めないか、続けるならどう付き合っていけばいいかをご紹介します。
目次
ブラック企業(居酒屋)の見分け方
飲食店の中でもダントツで隠れているブラックは多いと思います。居酒屋さんです。
店頭に社員、アルバイト募集のチラシが大体はってあるかと思います。もちろんタウンワークなどの求人誌にもたくさん載っています。
人がすぐに辞めてしまうからずっと求人を出し続けないと人がいなくなってしまうからです。
これからバイトを探そうとして居酒屋を考えている方にも参考になると思います。
居酒屋のバイトは学校が終わった後の時間に割と丁度いい時間帯での募集が多いですし、社会人の方でも夜だけ副業とかにもできます。
どうせ働くなら環境のいいところがいいですよね。
求人票からの見分け方
求人を出しているならそこに記載されている怪しい文章を理解しましょう。基本的に悪いところはいい捉え方をして書いているのでそこに注意です。
1 アットホームとやりがいのある仕事
この二つは2代胡散臭い言葉として覚えておいていい文句です。具体的にどんな仕事かどんな職場かが全く伝わってきません。
アットホームは小規模な会社や店舗に多い求人文句です。こちらが捉える意味とは違っていて社長から見てアットホームな会社、お店という意味です。
社長が社員、アルバイトさんに好き勝手ものを言ってくる、パワハラまがいなことをしてくる会社である可能性があると認識しましょう。
やりがいのある仕事はただ単に激務で辛すぎるだけの可能性があります。残業が多かったり、ノルマがあり得なかったりです。
自分の使える時間のほとんどを使わないと終わらないのでやりがいがあると言っています。やりたくなくてもやらないと終わらない、帰れないの間違いでしょう。
2 求人がいつ見てもある
求人誌などで探した際にいつみても求人が出ているところも要注意です。
人が定着していない証拠になります。
頑張ろうと思えて、自分の成長もできて、働きやすい環境の会社やお店が求人を出していたとしたら最初の応募でほぼ決まって辞めないでしょう。
新しく入ってもすぐに辞めてしまう可能性が高いので求人を出しっぱなしで常に人を入れているのがブラックの特徴です。
半年以上求人が出てるのはかなりやばいです。それまでには決めているかと思いますが、就活やバイト探しが長くなった場合はそこにも注意しましょう。
3 みなし残業という謎の言葉
求人票の場合は裁量労働制と記載されているかもしれません。みなし残業と同じと捉えてもらって問題ありません。
みなし残業、裁量労働制とは先に払う給料は決められており、残業代などはもう含まれているという意味です。
みなし残業で月40時間などが書いてあるようならその40時間分の残業代は給料に入っているということになり、毎日2時間は残業がある可能性が高いということになります。
じゃあ、3時間以上残業したら残業代はもらえるの?と思われるかもしれません。残念!大体の会社がそこからはタイムカードを切ってサービスをさせるか、2時間以上は残業していないように報告するので残業をしても給料が増えることはありません。
私の働いてきたところも残業代が出たところは1社もありませんでした。残業代を出すと会社の利益が残らないので出すわけがありません。
4 給料があまりにも高すぎる
これは騙されてるとしか言いようがないと思っているのですが、求人に載っている給料、時給はほぼMAXの金額が載っている場合があります。
時給なら1500円とか、社員なら月40万とかです。
その前には能力によるや、成績によるみたいなことが書いてることが多いです。最低ラインの給料も書いてありますが、大体が最低ラインから上がることはないので注意しましょう。
能力により昇給や、成績により昇給ってどのくらいかは分かりませんよね?給料がめちゃくちゃ高いところはあり得ないくらいの成績を残さないと昇給してくれません。
また昇給してくれてもほんの少しだけってことが多いです。頑張れば稼げるよ!って言っといてがんばらせて払う気はないところも多いです。
求人票以外からの見分け方
求人票を見て目星の会社、お店が見つかったらまた別の視点から見てみるのも重要です。
1 お店の下見をしに行く
可能であればその居酒屋に食べに言ってみるのが一番いいです。
その時にスタッフさんの表情をチェックします。楽しそうかそうでないかくらいでも大丈夫です。
自分がお客さんで行っているので自分に対しては笑顔だと思います。お客さんにも笑顔じゃないお店はどうかと思いますが。
スタッフ同士やリーダー、または社員との会話を聞いてみましょう。些細な事でもいいです。
何かを支持する言葉、何かをお願いする言葉、その言葉に棘はないでしょうか?何かギクシャクしたようなやりとりはないでしょうか?
直にみてみるとより分かりやすいです。
2 面接に行ってみる
少し時間を使ってしまいますが面接でどんな面接をされるかを体験しに行くのもいいです。
誰がどんな面接をしているのか分かるのと具体的にどんな仕事をするかを聞くことができます。
面接はこちらがみられているだけではなく、自分からもどのようなお店でどんな仕事内容かを求人票からは分からないところを聞くところです。
雇う側と雇われる側ですが雇われる前なら立場は同等です。言いなりになってはいけません。気になる事をあらかじめピックアップしておいてモヤモヤの残らないようにしましょう。
質問してみて曖昧な答えが返ってくるようなら注意です。年末年始休めるのかとか他の社員はどのように有給を使っているのかとかの質問に「人によります」とかは取れてない可能性が高いです。
また対等な立場なのに大柄な態度をとってくる人であれば職場でも同じ態度をしている可能性が高いです。
嫌な感じの人と一緒に仕事をするのはかなりのストレスです。「嫌だなぁ」と思ったら辞退するのもありです。まだ雇われていないので辞退するのは全然悪い事ではありません。
3 口コミをチェックする
会社やお店の口コミをチェックするのも有効な手段です。
お客さんからのお店の口コミと会社に勤めていた方の口コミとみれるものは結構あります。
口コミサイトにはその会社を辞めた人の投稿が多いのでマイナスイメージの投稿が多いです。その会社に不満を持っていたから辞めて口コミサイトに書くくらいなので相当です。
その中でもここが良かったって所も書いてあります。それを自分で評価できるので確認しておきましょう。
株式会社リブセンス運営する「転職会議」はおすすめです。国内最大級の口コミ情報掲載サイトです。
もちろん飲食店もたくさん記載されています。とりあえずはここで調べるのは参考になります。
ブラック企業(飲食店)の辞め方
もうすでにブラックであろうところで働いているのであれば、辞めるか辞めないかを選択しないといけません。
できればすぐに辞めた方が長い目で見れば絶対にいいのですが、人それぞれ事情もあります。友達と一緒に入ったのであれば自分だけ辞めるのはなんだか嫌な感じですよね。
できるだけ穏便に平和に辞めれればいいのですが、飲食店は万年人手不足の業態です。なかなか素直には辞めさせてくれません。ましてやブラックとなれば尚更です。
1 退職理由をしっかりと考えておく
たとてブラック企業でなくても聞かれる質問ですが、しっかりとした自分の意志を伝えないといけません。
ブラック企業だからとかだと言いくるれられる可能性が高いので「労働時間が長すぎる」「それに対して給料が少なすぎて生活できない」などの自分には不可能ということをしっかり伝えます。
ここでだめならどこに行ってもだめとか、そんなんじゃ社会では通用しないなど言われると思いますが、そんなことありません。
私はブラック飲食店で十年くらい仕事してきましたが、その後の仕事は全て楽に思えました。トラックに載って毎日100個以上の配達などしてましたが、飲食をやってた時の数倍楽でした。
ブラック企業の業務に耐えれたら違う業種でも通用します!自信持っていいです。
2 退職が決まったら退職日を決める
仕事の引き継ぎがあるし他の人が入るまでは辞めれないと言う飲食店は多いですが、法律的には2週間前に退職を願い出れば2週間で辞めてもいいことになっています。
しかし、会社の規約で1ヶ月など書いてある場合がほとんどなので一応1ヶ月前に申し出るのが無難です。他にも「完全月給制」や「雇用形態に期間の定めがある」場合は大体1ヶ月起きなので1ヶ月前じゃないとダメな場合があります。
ブラック業務で疲弊しすぎていないのであれば退職を決めたら転職活動をして次の仕事を探しておきましょう。もし内定などもらえていたら次の会社の日にちに合わせることができます。
退職届は退職理由は「一身上の都合」とテンプレで大丈夫です。親の介護などあれば書いてもいいですが。渡すのは書いてすぐがいいですね。渡すタイミングを逃すとずるずる長引いてしまう時が多いです。
アルバイトの方は「飛ぶ」のはやめた方がいいです。いきなり出勤を拒否する方法です。飲食店ではよくあります。
会社はブラックだったかもしれませんがそこで知り合った人はもう出会うことができないかもしれません。また自分の中に嫌なら飛ぶという選択肢ができてしまうのが一番ヤバイです。
他の仕事に行っても嫌なら飛べばいいかと思ってしまうようになってしますからです。これ癖になるので注意です。変わりがいないとダメなど言われますが、1ヶ月前なら絶対に大丈夫です。変わりを探すのは会社の仕事です。
3 可能であれば有休消化を
私は飲食で一度も使えませんでしたが、有給は労働者のに認められた権利です。会社は本来拒否することはできません。
みんな有給取ってないからと「有給が取れない雰囲気」を醸し出している会社が多いかと思いますが、有休消化は誰でも取れますし理由を言わなくても問題ありません。
もし聞かれたとしても「退職に伴いまして有給を消化します」「有給を利用して転職活動をします」などで大丈夫です。
円満にブラック企業を辞めるコツ
円満に辞めるために気を付けておいた方がいいことがあります。いくつかご紹介します。
退職したいことを誰にも話さない
退職したい事を他の人に話すのはよくないです。どれだけ仲の良い同僚だったとしてもそこから情報が漏れて囲い込まれてしまう可能性があります。
辞める人を「裏切り者」と考える人もいるので、退職するまでの期間に必要以上の仕事を押し付けられたり、居心地が悪くなったりするかもしれません。
誰にも言わずに退職を伝えた時に一緒に退職日も決めれるとベストです。
退職と並行して転職活動をする
退職してすぐに働きたい場合は転職活動も並行してする必要があります。
ブラックで働いていたなら少しくらい休んでもバチは当たらないと思いますが、止まってしまいたくない方もいます。
時間は少ないと思いますが休憩時間などを利用して情報を集めましょう。有給を勝ち取ることができたなら有休消化中に転職活動をするのがいいです。
まとめ
ブラック企業、ブラックバイトは働いてしまったらなかなか辞めさせてもらえません。退職を拒否されたり、有休消化を拒否されることなんでザラです。
始めから入らないように注意をして就職やバイト探しなどをすればいくらかは回避できますが、完全に回避するのは難しいです。
かなりややこしくなってしまったりしたら、費用はかかりますが退職代行などのサービスもあります。退職を認めないのであれば内容証明を郵送で送る方法もあります。
内容証明付きで退職届を送れば会社は受け取っていないと言えないです。
残業代や給料を支払わない等の給料に関する脅しは労働基準監督署に相談に行きましょう。労働基準監督署は企業を監督する機関で違法であれば対応してくれます。
実際に働いていたのであれば申し出は正当なものになるので、脅しなどあったら一度相談してみましょう。
人生の時間は有限です。仕事を頑張るのも面白いですが、必要以上に自分の人生を使われてしまうようなら会社にしか利はありませんし、ブラックだと年を重ねても昇給も絶望的です。
ブラック企業に入らないように。また入っても円満に辞めれるように願っています。
私は仕事のつなぎでウーバーイーツ配達員を始めました。今ではそれがメインになってしまいましたが、つなぎの仕事にはもってこいです。
作りたい時に時間も作れるし、ある程度の収入になります。カバンと自転車があれば始められるのでとりあえずやってみるのもありです!
Uber公式のカバンは転売などが横行しており割高な時が多いので、とりあえずは小さな鞄でお試しでやってみるのもいいですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました!