昨年からの勢いもそのままにフードデリバリー業界は大きくなっています。
Uber eatsをはじめ様々な会社がこの業界に参入してきました。日本にもとからあった「出前館」もありますが、エリア拡大が遅くあっという間にUberに先を越されている印象があります。
DiDiフードもその会社の一つです。
Uberと同様にタクシー業界からの参戦になりますが、DiDiは中国が本拠地です。本社は北京にあります。Uberはタクシードライバーを雇用しませんが、DiDiも同様にタクシーの配車プラットフォームになっています。
そんな会社が遂に広島でもサービスを開始しました!!
広島では真新しいオレンジ色のカバンを背負い、今日も配達員が走り回っています。
そんなDiDiフードとUber eatsの違いをまとめましたのでご覧ください!
目次
まずはDiDiフードがどのような会社なのか知っておきましょう。
東京に本社を置くDiDiフードジャパンですが、サービスエリアは2021年3月現在、「大阪府」、「兵庫県」、「広島県」、「福岡県」の西日本4府県となっており、東京ではサービスが開始されていません。
Uber eats同様に登録されたギクワーカー(個人事業主とほぼ同じ)によるサービスであり、自転車、バイク、軽貨物での配達が可能です。
また、以前はUber eatsにもあったが、「DiDiフードパートナーハブ」と呼ばれる配達員登録センターがあり、そこでの簡単な研修を受講したのち配達用のカバンを貸与され、配達員として稼働する事ができます。
Uber eatsはコロナの影響で今は廃止しています。
配達は「DiDi配達」のアプリを用いて行います。ここはUber eatsと同様です。
次にDiDiフードの配送料金はどのようになっているか見ていきます。
DiDiフードもUber eatsと同じく完全歩合制です。
1件配達あたりいくらって形で報酬が決まります。数多く、より長い時間働けばその分報酬も増えるって事です。しかし、注文数に対して配達員が多い時は依頼も少なくなりますので稼ぎは少なくなります。
配達員が少なく、注文が多い場合はどんどん次の注文が入ってくるので稼ぎも良くなります。
そして、その配達料金とは別にインセンティブというボーナスも加算されて最終的な報酬が決まります。
大まかには基本報酬とインセンティブがあることを覚えておきましょう。
まずは基本料金を見ていきましょう。
基本料金の計算式は以下の通りです。
①基本料金+②ピックアップ料金+③ドロップ料金−④手数料=報酬
配達員の報酬は上記が基本となり、それぞれ決まった金額が入っていきます。
①290円(内訳:受け取り料金140円・受け渡し料金150円)
②45円/km
③45円/km
④10%
実際の配達でどのくらいになるか見てみましょう。
配達例
3km先の店舗から呼ばれて商品を受け取り(ピックアップ)、4km先のお客さんにお届け(ドロップ)
この場合だと、
①290+②135(45X3)+③180(45X4)=605−④61(10%)=544
この配達でもらえる報酬は544円という事になります。
配達する距離が短ければもっと少なくなりますし、長ければより多く報酬がもらえます。
近ければ1件あたりの配達スピードが早くなり、遠いところだと1件に時間がかかるのでどちらがいいかは微妙なところです。
インセンティブとは基本料金とは別に回数や時間によってもらえるボーナスの事です。
インセンティブは主に、時間クエスト、複数日クエスト、ピークタイム料金の3つがあります。
最終的には基本料金にインセンティブを足した金額が報酬の全てとなります。
時間クエストは指定された時間内に決められた回数の配達を完了する事によってもらえるボーナスの事です。
インセンティブの中でも金額は少なく、不定期での発生になりますが割と簡単に達成できるものが多いです。
雨の時や、事前に配達員が少ないことが予測される時に発生します。その為、いきなり発生する事が多いです。
登録しておいたメールアドレスに通知のお知らせが届きます。アプリからも確認が可能です。
実施時間
ランチタイム、ディナータイム
配達回数
3回〜12回
報酬額
300円〜1800円
実施されている時間内に配達回数を完了する事で報酬がもらえます。
複数日クエストとは複数の日にちを跨いで実施されるクエストの事です。
配達員の中では「日跨ぎクエスト」と呼ばれています。
主に月曜日から木曜日までの4日間、金曜日から日曜日までの3日間、で区切られており週に2回発生します。その中で指定の配達件数をクリアする事によってもらえるボーナスの事です。
20件で800円、〜95件で19000円、のように配達すればするだけボーナスの金額が多くなっていきます。
基本料金以外のメインの報酬になります。
特定のエリアで注文が多いとき、そのエリアからの注文を配達する事によってもらえるボーナスです。
配達アプリの地図上に青い枠で囲まれており、その中にいた時に配達に呼ばれると表示された金額が追加で報酬に加算されます。
大体100円〜400円ほど
そこまで多くないですが、件数が多くなれば結構な額になりますので積極的に狙っていきたいボーナスです。
月間で見てみるとかなりの差が出ます。
報酬はUber eatsと同様に支払いは週払いとなっています。
毎週水曜日〜木曜日に前の週の月曜日から日曜日までに稼いだ金額が指定の口座に振り込まれます。アプリから口座を登録できるのでまずは登録しておきましょう。
銀行によって着金の日にちは若干ずれます。Uber eatsは最短火曜日には入るのでかなり早いですね。
口座情報はアプリ内の「収支明細」→「売上金」と進んだ画面で登録できます。
DiDiフードでは全ての配達員が現金払いの配達を受け付ける事になっています。受け取った現金は自身の配達報酬と相殺されるのでそのまま使ってしまっても問題ありません。
代引きの配達がどのくらいあるかによりますが、日払いで報酬を貰うことも可能です。
ただし、配達で稼いだ金額よりも多く代引きで現金をもらってしまった場合は、差額をこちらからDiDiフードの銀行口座に振り込まないといけません。
たくさんもらったからといって使いすぎないように注意しましょう!
支払いを放置しておくとアカウントが一時停止になり、支払いが終わるまで稼働できなくなってしまいます。アプリ内で通知が来ますので確認しておきましょう。
Uber eatsとDiDiフードの違いはどこら辺でしょうか?
まず基本料金が少し違ってきます。
大きく違うところはUber eatsはピックアップ料金が発生しない事です。
Uber eatsの場合、商品を受け取ってからお客さんのところに行く時にしか報酬が発生しません。
Uber eats | DiDiフード | |
ピックアップ料金 | なし | 45円/km |
ドロップ料金 | 60円〜150円/km | 45円/km |
受け取り料金 | 215円〜300円 | 140円 |
受け渡し料金 | 105円〜170円 | 150円 |
手数料 | 10% | 10% |
Uber eatsは都市によって料金がかなり変わってきます。都心部であれば注文も多いのでお客さんが頼まれる時の配達料が高いのでその分乗せてあるのだと考えられます。
DiDiフードはまだ西日本の4府県のみなので、これから関東にサービスを広げた際には料金が変わってくるかと思います。
先程の例をあてはめてどのくらい違うか見てみましょう。
配達例:DiDiフードの場合
3km先の店舗から呼ばれて商品を受け取り(ピックアップ)、4km先のお客さんにお届け(ドロップ)
この場合だと、
①290+②135(45X3)+③180(45X4)=605−④61(10%)=544
支払われる額は544円
配達例:Uber eatsの場合
3km先の店舗から呼ばれて商品を受け取り(ピックアップ)、4km先のお客さんにお届け(ドロップ)
この場合だと、
①320〜470+③240〜600(60〜150X4)=560〜1070−④56〜107(10%)=504〜963
支払われる額は地方で504円、埼玉などの都心部で963円となります。
基本料金を見てみると都心部ではUber eatsの方が稼げるように感じます。
しかし、ドロップの距離が短い場合はそこまで伸びません。もし1km未満であればUber eatsの距離料金はほぼないのでDiDiフードと同じくらいになります。
次にインセンティブ(ボーナス)はどのくらい違うのか見ていきます。
こちらに関してはほぼ同じで、Uber eats、DiDiフードどちらにも時間クエスト、日跨ぎクエスト、ピークタイム料金が存在します。
時間クエストはほぼ同じで料金が少し変わるだけですが、日跨ぎクエスト、ピークタイム料金のところが少し違っています。
日跨ぎクエストの発生や金額などはほとんど変わりませんが、Uber eatsは日跨ぎが始まる前の日までに選択していないといけません。
選択していなければ以前に選択していた件数と同じになってしまい、もらえる報酬がかなり変わってきます。
その週に稼働できる予定を事前に立てておかないと100件近くになりますのでなかなか難しい状態になってしまいます。
DiDiフードは配達できた件数で報酬が入るので、わざわざ選択しておく必要はありません。
たまたま時間ができて今週は配達しよう!と思った時でもそこからしっかり配達すればきちんと日跨ぎクエストを達成することができます。
Uber eatsで日跨ぎクエスト50件を選択していて、もっと配達できる状態になってもそれ以降のクエスト報酬は獲得できません。
Uber eatsで言うピークタイム料金はヒートマップと呼ばれるものになります。
通称「シミ」と呼ばれています。注文が殺到してくると段々と赤いモヤモヤが広まってくるからです。
このヒートマップはDiDiのピークタイム料金と同様にモヤのかかったところの注文を配達すると地図に表示された金額が配達料金に加算されます。
ここまでは同じですが、Uber eatsには「ブースト」と呼ばれる地図に表示されるタイプの別のボーナスがあります。
ヒートマップほど金額は高くはないですが、範囲が広く恩義を受けやすいのが特徴です。
報酬は配達料金の1.1倍〜1.3倍といった具合で、多くても100円くらいになりますが長い時間発生しているのでその間にしっかり件数配達すれば割とまとまった金額を稼ぐことができます。
この「ピークタイム料金」と「シミ」「ブースト」に関しては注文の量で差が出てきますのでどちらが多くなるかは今の所分かりません。
これからの動向に期待しましょう!
今回の記事をまとめます。
・日跨ぎクエストの選択制かそうでないか ・地方ではDiDiフードの方が稼げるかもしれない ・長距離のピックアップだとDiDiの方が有利
このようになるかと思います。
アプリの使い方などは別として考えてほぼ同じようなシステムになっています。
同じ条件なら同程度稼げると思いますが、今の所注文の量がUber eatsに分があります。フードデリバリーの注文数はUber eatsが一強です。
とりあえずUber eatsで配達するのが無難ですね。
今回は以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございました。