ブラック企業の求人のテンプレを覚えておこう!

ブラック企業の求人のテンプレを知っていると知らないのとでは仕事を探す時にだいぶ変わってきます。

全ての企業がブラックという訳ではなく、中には普通の企業もあります。でも、よく見る文章をたくさん使っている求人には注意しないといけません。

注意した方がいいテンプレを紹介します。

ブラック企業の求人は「ブラック企業を求人から見抜く方法!」こちらで紹介してます。

人事の代謝が良すぎるのも良くないですね〜

目次

ブラック企業の求人のテンプレを紹介!

テンプレを知っていれば仕事探しの基準にもなります。ここでは怪しいテンプレを紹介。

でも、テンプレがあるから絶対にブラックという訳ではなく、テンプレがあるけど良さそうなら詳しく調べてみるのがいいです。

ブラック企業の情報の集め方は「ブラック企業の求人の情報はどこで見れるのか?」こちらでも紹介してます。

ヤバい求人票を作りました。どこがヤバいか解説していきます。

耳障りの良い言葉が多い

「風通しがいい」や「アットホームな職場」などの耳障りが良い文章が多い企業は注意が必要です。

隠された意味を理解する必要があります。でも、ぱっと見は良い印象にとれるんですよね。ヤバい求人票の一部をはっておきます。

架空の会社の求人です。実在はしないので安心して下さい。

会社の特徴にヤバい文章がたくさん入っています。特に気をつけて頂きたいものをピックアップします。

怪しい文章の解釈

  • 家族のような雰囲気の会社  → 同族会社です。出世はほぼありません。
  • 風通しのいい社風      → 社長にとっては風通しがいいです。
  • アットホームで明るい職場  → 社長のワンマン経営です。従順な奴隷を探しています。
  • 優しい先輩もたくさんいます → 体育会系のノリです。罵倒、暴力は愛情となります。
  • あなたの頑張りを評価します → 頑張らない人には給料はありません。

この意味が隠れていると覚えておきましょう。でも、必ずそうという訳ではありません。

しかし、「アットホームな職場」だけは確定でヤバいです。

それ以外にいいアピールポイントがない事を証明しています。実際には入ってみないと分かりませんが、面接の時の対応などで社員の扱いなどがわかる場合もあります。

求人の写真に可愛い人が載っていても大体いない

給料を高く見せようとする文章

出来るだけ人件費は抑えたいが、安すぎる給料だと人が来ません。言い回しを変えて給料が高く見せる小細工をしてきます。

給料、休日に関する解釈

  • 12万〜60万   → 低い方で働いてもらいます
  • 頑張り次第で昇給  → 毎日10時間くらい残業したら行けるかもよ
  • 高収入が期待できる → 期待できるけど払う気はありません
  • 入社祝い5万円   → マジでガチで人手不足です
  • 年休日105日   → 法律の最低日数です。お盆、正月はありません

給料に幅があるのは当たり前です。残業の有無もありますし、資格などがある可能性もあります。

しかし、この幅があまりにも広い場合は大抵の場合「低い方」が適用されます。

また、残業はないけど仕事が終わらなかったらサービス残業はしてねという意味合いもあったり、会社から見れば12万も高収入と言い張ってくるかもしれません。

入社祝いを出さなければいけない程の人手不足なのは離職率が高い証拠です。

「半年以内に辞めたら入社祝いは全額返金」などの縛りがある可能性が高いです。

聞いてた話と違うんですけど?

業務経験不問、未経験者大歓迎など間口が広い

職場の環境が悪いので離職率の高いブラック企業はいつでも人手不足です。

しかし、人手不足とは書かず、入りやすい雰囲気を求人票で醸し出してきます。

職種、職歴に関する解釈

  • 店長候補・幹部候補   → 安い給料でも責任をおわせます
  • 経歴不問・未経験者歓迎 → 誰でもできるので、誰でもいいです
  • 大量募集        → 辞める人が大半なので大量に募集します
  • 3ヶ月の試用期間    → 正社員で雇うとは言ってない

「名ばかり店長」や「名ばかり管理職」と言われていますが、彼らには権限がなく一般社員と何も変わりません。

しかし、店長にすると残業代なしでも長時間働かせる事ができます。

実際には違法ですが、労働基準法にそれっぽい事が書いてありますが、ブラック企業は解釈を変えて悪用しています。

労働基準法第41条

この章、第6章及び第6章の2で定める労働時間、休憩及び休日に関する規定は、次の次号の1に該当する労働者については適用しない

① 別表第1第6号(林業を除く)又は第7号における事業に従事するもの

② 事業の種類に関わらず監督若しくは管理の地位にある者又は機密の事務を取り扱う者

③ 監視又は断続的労働に従事する者で、使用者が行政官庁の許可を受けた者

Wikibooksより引用

なんのこっちゃですが、要は店長、管理職にしとけば残業代や休日の勤務外労働に給料を払う必要はないという事です。

権限のない「名ばかり店長」は要件を満たさないので残業代は払わないといけませんが、知らない事をいい事にブラック企業ではこの問題が横行しています。

毎日終電は勘弁してくれよ〜

ブラック企業の求人のテンプレは要チェック!

私の作った明らかに怪しい求人票でヤバい所を紹介しました。しかし、これ以外にも言い方を変えてよく見える様にブラック企業は求人を出してきます。要チェックです!

「ノルマなし」

ノルマで苦しんでいるから転職しようと考えている人も多いはず。しかし、単純にノルマがないと思わない方がいいかも。

成績が悪いと怒鳴られたり、「基本給+歩合」になっており、成果が出ないと給料がかなり安いところもあります。

「残業なし」

どんな企業や職種でも残業は多少出てくるもの。全く残業なしはかなり怪しいと思っていいです。

また、「みなし残業」「裁量労働制」にも注意です。

給料の中にあらかじめ残業代が含まれている制度です。月10時間残業代含むとはそれ以上必ず残業があるって事です。

しかし、職種によっては本当に残業がない仕事もあります。

「週休二日制」

ここに「完全」と入っていない場合は週に2日休めない可能性があります。

「週休二日制」は週に一度でも2日休める週があれば週休二日制を名乗っていい事になっています。

月に1週間だけ2日休みで後の週は1日休みでも「週休二日制」と言っていいのです。

でも「完全週休二日制」なら安心できます。管理職だと一概には言えませんが。

落ち着け。まだ応募してないから慌てる時間じゃない。

ブラック企業の求人のテンプレ「まとめ」

ブラック企業の求人は都合の悪い事を隠すようにするテンプレが存在します。

それを知っていないと、折角転職などをしてもブラック企業からブラック企業へと全く意味のない時間を使ってしまう可能性があります。

回避する為にも事前にしっかりと調査しておきましょう。

でも、ブラック企業で鍛えられるとその後の仕事が全て楽に感じたりします。

最後まで読んで頂きありがとうございました。