ブラック企業の求人は耳障りの良い言葉や、あたかも好条件と勘違いさせる言い回しを使って人を集めています。
しかし、どこの媒体でどんな求人を出しているかでどんな会社か予測する事ができますし、入ってみないと分からない内部の事も調べる手段はあります。
求人会社の特徴と調べ方を紹介します。
目次
ブラック企業の求人の特徴
悪い所をあたかも良い所と勘違いする言い回しをしているブラック企業ですが、そのネタは似たようなものが多いです。
でも、ブラック企業ばかりではなく、ちゃんとした企業もあるので見極めたいところです。
求人広告はその媒体で費用のかかる場面が違ったりします。詳しくは「なぜブラック企業でも求人広告が出せるのか?」こちらでも紹介してます。
- 無料広告型
- 先行投資型
- 一部無料型
- 成果報酬型
一つづつメリット、デメリットを見ていきましょう。
1 完全無料型
広告の掲載から採用に至るまで全て無料で使う事ができるタイプです。ハローワークやエンゲージがそれに当たります。
完全無料型のメリット
- まずはお金のかからないここに求人を出すのでいろんな仕事を探す事ができる
- ハロワなら職員の方が履歴書などの書き方を教えてくれる
完全無料型のデメリット
- 無料で広告が出せるので求人の数が多すぎて探すのが大変
- 審査が簡単なので条件が広告と違う時がある
- レスポンスが遅く、採用までに時間がかかる場合が多い
誰でも掲載できるので求人を出すと考えた時にまず掲載しておく媒体です。
求人の数が多いのが特徴です。しかし、掲載して長期間放置している会社もあるので、条件が変わっていたります。
2 先行投資型
広告の掲載する期間と広告の大きさや表示順位で先にお金を払っておくタイプの媒体です。リクナビやマイナビなどが有名です。
しかし、リクナビやマイナビにも無料で使えるタイプもあります。
先行投資型のメリット
- 資金力のある企業が多く、条件が良い仕事が多い
- 担当のエージェントなどがついてくれるので仕事を探しやすい
- 主流の求人方法なので求人が多い
先行投資型のデメリット
- いつも大量に募集しているところはブラック企業の可能性が高い
- エージェントが個別の企業を贔屓している時がある
- お金を使えば上位表示できるのでいつも同じ求人を見るようになる
求人も多く、エージェントが企業と連絡もとってくれるので応募から面接、採用までスムーズに進みます。
しかし、エージェントは会社の利益の為に動くので、必ずしも自分に合った仕事を提案してくれる訳ではありません。
自分自身に企業を見極める力は必要になってきます。ブラック企業のポイントは「ブラック企業の求人あるある。ポイントを紹介」こちらでも紹介してます。
「ダイレクトリクルーティング」といった、企業が求職者に向けてオファーを出すスタイルの求人は成果報酬型になります。
リクナビ、マイナビ、にもあります。しかし、このオファーは採用する側のコストもかかりますし、大量に採用したいブラック企業はあまり使いません。
もしオファーが来た場合は詳細だけでも確認してみましょう。
3 一部無料型
サイトを上位表示させたり、採用が決まった時など、広告の掲載は無料ですが一部お金がかかるタイプです。indeedや求人ボックスがそれに当たります。
一部無料型のメリット
- 成功投資型ほどではないが求職者の目に留まりやすい
- 掲載は無料なので求人の種類が多い
- 有料プランで上位表示されたりするので、本当に人が足りないところがわかる
一部無料型のデメリット
- 無料で掲載できるので、情報が違っていたりもう募集が終わっている時がある
- 広告の審査が緩いので全く違う情報の広告がある
このタイプの求人は大量に採用するとかなりのコストがかかってしまいます。人を使い捨てるブラック企業はあまり使ってこないでしょう。
しかし、無料で掲載できるので求人だけは出しとくブラック企業もあります。
この媒体の求人からはあまり取らないとかが決まっています。曖昧な表現には注意です。「ブラック企業の求人に使われるワードを大公開!」こちらでも紹介してます。
4 成果報酬型
こちらも一部無料型と同様に、大量に採用するとコストがかかるのでブラック企業は少ない印象です。
しかし、全くない訳ではないですし、掲載自体は無料の場合が多いです。
マッハバイトやマイベストジョブはこのタイプです。
成果報酬型のメリット
- 完全無料型よりは少ないが求人の数が多い
- 採用されただけでお祝い金などがある場合がある
成果報酬型のデメリット
- 求人情報が少なく、分かりにくい時がある
- 掲載期間が長く、最初とは条件が違う場合がある
- 企業は採用するとお金がかかるので、審査や面接が厳しめ
人を採用する事にお金がかかるので、書類審査や面接は少し厳しめになります。
しかし、その分きちんとした企業が多いのでしっかりとした企業に就職できる可能性があります。
注意する所はその中にも怪しい企業が混じっている所です。企業のPRなどでしっかり見極めていきましょう。
ブラック企業の求人はどの媒体が多い?
結論から言いますと、どの媒体にも多いのですが、その中でもコストのかかるものは避ける傾向があります。
成果報酬型、一部無料型は採用数に応じてコストがかかってくるので、大量に募集したいブラック企業にとってはあまり向いていないと言えます。
また、求人を出していてもその媒体からはあまり取らないなどの取り決めがあったりします。(以前の会社はそうでした)
ブラック企業の求人は「先行投資型」に多い
写真もたくさん載せれて、企業のPRもしっかりできる。そして、露出も多く大量に採用できる可能性のある「先行投資型」は求人する際にまず選択肢に上がると言えます。
すぐに人の辞めてしまうブラック企業にとっては採用のたびにコストがかかるのは効率が悪いからです。
でも、勘違いしてはいけないのがホワイト企業は定期的に求人を出さない事です。求人を出している時点で人が定着していない証拠です。
まとめ
ブラック企業ばかりに勤めた人は、社会にはブラック企業しかないと思われているかもしれません。
でも、実際は結構ホワイトな企業もあります。そのホワイト企業は求人を出していないからブラック企業ばかりに就職してしまうんです。
こればかりは時の運も試されてしまいます。もしまたブラック企業に就職してしまったのであれば、諦めて労基に残業代未払いの申請をするか、すぐに辞めるしか方法はありません。
どちらにしろ、自分が壊れる前に辞めてやり直すのをおすすめします。可能であれば少し休むのもいい気分転換になります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。